考察「すもけ」

彼は、なぜあれほどにもコンテンツに溢れているのか。

私はその謎を解き明かしたく、この記事を纏めるに至った。

まずは、私の彼との出会いから話していこう。

彼に出会ったのは、私が社会人1年目の頃だった。

私は会社での研修期間を終えて、初めての現場での話である。

当時の上司から「今日は同じプロジェクトで働く人が挨拶にくるから」と伝えられた。私はまだ社会人1年目。他社の方と会う機会というのは、ほぼ初めての状態であり、かなりの緊張状態にあった。そこに彼は来たのである。

私は驚愕とした。かの江口洋介ほどの髪の長さで、染めてはいないがツイストパーマをかけているのが人目でわかった。にも関わらず、非常に腰が低く礼儀正しいのだ。そのギャップに私はただただ驚くばかりだった。

もちろん仕事なので、プロジェクトの説明を上司が彼にするのだが、フィリピンマフィアのような風貌の彼が、至って普通な私の上司から淡々と説明を受けている姿が、なんともシュールで、草が生えてしまうのを必死で押さえていたことを今でも憶えている。

みなさんはこの状況を想像できるだろうか・・・・。

ただ、仕事となるの彼のそれは凄まじいものだった。私との経験の差を差し引いても、彼の仕事に対する推進力は素晴らしく、何度も助けてもらっている。そのたびに、何か見返りを求められるのではないかと、ビクビクしていたのだが、結果としてそれはなかった。

ただひとつ、秋葉原でひどく酔った僕の耳元で「お前、かわいいな・・・」と言われたときは、さすがに死を覚悟した。

そんななか転機が訪れたのは、彼とあってすぐだった。

彼の後ろを通り過ぎたときに、Twitterの画面が開いていたのだった。オレンジのそれはとてもインパクトがあったので、人目で憶えることが出来た。むしろ、彼はインパクトしかない。インパクト大先生だ。

当時の僕は、Twitterに関しては疎かった。流行ったときのために、アカウントでも取っておこうぐらいのものだったので、ほぼ利用していなかったのだが、彼のアイコンを見たその日から、死ぬ気で彼を探した。そうすると、当時の私のフォロワーを通じて、彼が自分から私のタイムラインに現れたのだ。

私はすかさずフォローリクエストを送った。そして彼からもフォローをもらった。これで相互フォローとなったのだ。

こうなればやることはひとつだ。「ダイレクトメッセージを送る」それだけだ。

「○○○さんですよね?職場で一緒のhasehiroです!」

・・・いま思えば、彼は相当、戦々恐々としただろう。
職場の人間と、(彼にとっては)いつのまにか相互フォロー関係になっており、いきなりダイレクトメッセージが飛んでくるのだから、それはそれはおおごとだ。

だが、そんなの関係ない。それから僕は彼のタイムラインの監視を始めた。

そうすると彼は、Twitter上でも様々な活動をしていることが分かった。

私の交流の輪が広がったのも、彼のおかげである。その点については感謝しているが、居酒屋で僕が彼の支払いをしたことを、土下座ひとつで無かった事にした点についてはまだ忘れていない。

さて、ではそろそろ本格的な考察に入ろう。

なぜ彼の交友関係はここまで広いのか。それについて私はこう考えた。

彼が「ミスディレクション」の使い手で、それを最大限生かしているからだ。

しかも、逆のミスディレクション。視線を自分に誘導するのである。これは高等技術だ。

意識して発動しているのかどうかは置いておいて、常に発動しているのである。

ただし、彼のミスディレクションにも弱点はある。それは「慣れ」だ。

さすがに付き合いが長くなってくると多少はその風貌やキャラクターに慣れてくる。

「へへ、見えるぜ!お前以外もはっきりと見えてるぜ!」っとなってくるのだが、彼はそこで「ミスディレクション・オーバーフロー(土下座や、寝過ごし)」を使って、視線集めをさらに強固なものにするのだ。

こうなってしまうとタイムライン上の多少の出来事はすべてバニッシングドライブ状態になる。

彼はミスディレクションという高等技術を駆使して、視線を集めているのである。

では、肝心のコンテンツはどうだろう?

実際問題、彼はそれほど大きなコンテンツを提供していない。先に書いたミスディレクションを駆使して、視線を誘導し「いじられ」それに対する「突っ込み」でひとつのコンテンツとしているのである。

まさに、北の三村である。

この2属性を同時に保有するものは非常に稀であり、まずはこれが彼の根底にある。そこに逆のミスディレクションを重ねることで、より強く大きく見せているのだ。

これが、彼がコンテンツを提供しつづけている最大の理由である。


最後になるが、彼は『奇跡の世代』でもかなり特異なほうだ。

彼の周りには自ら(笑いの)ゾーンに入り、LTで笑いをかっさらっていく人や、脅威の筋肉で雪かきをするボディスコッパーや、おっさんなのに「ぽよぽよ」言ってる人など『奇跡の世代』といわれる人物が存在するが、それのどれとも彼は異なる。

まさに幻のシックスマンだ。